VMware ESXi6.5 + FreeNAS11.2のiSCSI設定

VMware ESXi6.5からFreeNAS11.2上のLUNにiSCSIで接続してみます。
簡易構成につき、今回はNICで直接接続で構成してみます。

通常の管理用とは別にiSCSI用のNICを用意する前提としています。

VMware ESXi6.5側の設定

手始めにソフトウェアiSCSIのファイアウォールルールを有効化します。
iscsi_esxi001.png

iSCSIで使うVMKernelポートを接続するためのvSwitchを作成します。
アップリンク用のvmnicを選択したら、あとはデフォルトで問題ありません。
iscsi_esxi002.png

iSCSIで使うVMKernelポートを作成します。
必要に応じてVLAN IDを入力しますが、VLANを使用しないのであれば、0で構いません。
iscsi_esxi003.png

続いてソフトウェアiSCSIアダプタを構成します。
CHAP認証等は接続相手のストレージ設定によりますが、今回は「CHAPを使用しない」を選択します。
先ほど作成したVMKernelポートをiSCSI用としてポートバインドします。
iscsi_esxi004.png

動的ターゲットに接続先のiSCSIターゲットのIPアドレスを入力します。
ポートは特に変更していなければ、デフォルトで構いません。
iscsi_esxi005.png

FreeNAS11.2側の設定

ServicesでiSCSIを「Running」にし、Start Automaticallyにチェックを入れます。
iscsi_freenas001.png

NetworkのInterfacesでiSCSI用のインターフェースの設定を行います。
iscsi_freenas002.png

iSCSI用のZvolを作成するためにPoolをまずは作成します。
今回はディスク2本でMirror(RAID1)を構成しました。
iscsi_freenas003.png

Compression levelはoff、Enable Atimeもoff、ZFS Deduplicationもoffとしました。
iscsi_freenas004.png

ESXi側に見せるZvolを作成します。
iscsi_freenas005.png

iSCSIの設定をしていきます。Target Global Configurationはデフォルトのままとしました。
iscsi_freenas006.png

Portalsをクリックし、iSCSIで使うIPアドレス(インターフェース)を選択します。
iscsi_freenas007.png

接続を許可するInitiator(ESXiホスト)を入力します。
今回は直接接続なので、すべて許可する設定(ALL)を入れます。
iscsi_freenas008.png

Targetsをクリックし、iSCSI Targetを構成します。
iscsi_freenas009.png

Extentを構成します。
Extent typeはDeviceを選択し、Deviceは先ほど作成したZvolを選択します。
iscsi_freenas010.png

ExtentとTargetを紐づけます。この時にLUN IDを付与しますが、0番から順に番号を付与します。
iscsi_freenas011.png

データストアの作成

LUN IDを付与すると、ESXi側からデバイスとして認識されます。
認識されない場合にはデバイスを再スキャンしてください。
iscsi_esxi006.png

新しいデータストアをクリックし、データストアを作成します。
iscsi_esxi007.png

iscsi_esxi008.png

iscsi_esxi009.png

という訳でiSCSIデータストアを構成できました。