2022年12月アーカイブ
企業で使われていて、保守切れとなったハードウェアをヤフオクなどで安く買うことができます。
もちろん型落ちですので、性能や機能は最新のものより劣ります。
ただ、ビジネス向けのものですので、よほどのことでなければ家庭では十分だと思います。

他のNASと比べ、Tera Stationは1,000円~で手に入れることができ、流通量が多いのがよい点かなと思っています。
(最悪ハード故障しても、同型機種を手に入れやすいはず。)
また、内部的にはLinuxのソフトウェアRAIDですので、OS領域が破損したとしても、Linuxマシンに接続すればデータは復旧できます。

TS5400をオススメする理由はIntelプロセッサであり、D-Sub端子があってディスプレイ出力ができ、SMBv2が使える点です。
古い機種だとSMBv1だけしか使えない状態となっており、少しカスタマイズしないと、Win10から使えません。

中古として販売されるときにはセキュリティの関係もあり、ハードディスクは取り外されていることが多いです。
したがって、OSをインストールして復活させる必要があります。

用意するもの

  • Tera Station TS5400本体
  • ハードディスクを少なくとも1本
  • 2GB以上のUSBメモリ
  • リカバリ用ファームウェア(TS5k_recovery_260.zip)

復旧手順

(1)リカバリ用USBの作成
リカバリ用ファームウェア(TS5k_recovery_260.zip)を入手し、解凍します。
同梱されているDDWin.exeを使い、USBメモリにTS5000V2.6bootUSB.ddiを書き込みます。

(2)リカバリ用USBからの起動
本体背面のブートスイッチをUSBに切り替え、USBポートにリカバリ用USBを差し込みます。
その後、本体の電源ボタンを押下します。

(3)リカバリの実施
起動後、「I41 Push Func to Start Recovery」と表示されたら、ファンクションボタンを押下します。
システムが再起動された後に「I38 Recovery Finished」、「I39 Change Boot Switch Back」と表示されます。
USBメモリを取り外し、ブートスイッチをHDDに切り替えて電源ボタンを押下します。

ということでこれだけでリカバリすることができます。
あとはNAS Navigatorで接続すれば、初期設定を行うことができます。
その後、残りのベイにハードディスクを組み込み、アレイを組めば快適NAS生活が開始できます。

このモデルはUSBメモリで簡単にリカバリができるので、個人的にオススメできる機種です。